SONICJAHN ユーザーマニュアル

1. SONICJAHN とは

SONICJAHN は、DJ配信・OBS Studioオーバーレイ・VJ用途向けの Windows デスクトップ向けオーディオスペクトラム演出ツールです。

メーターを超えて、ビジュアル楽器へ。

  • 正確 — L/R分離・対数周波数バンド・dB正規化。音が実際にどう鳴っているかを正しく映します。
  • 映える — 単なるアナライザーではありません。作り込んだ「プリズム」が、音を“見せられる絵”に変えます。
  • 軽い — 配信ソフトと同時に動かしても、フレームを奪わない設計。

最大の特徴は、真の per-pixel alpha 透過オーバーレイです。OBS Studio などにそのまま重ねて、背景を透過したまま演出だけを乗せられます。

2. インストールと初回起動

  1. Microsoft Store から SONICJAHN を入手します。別途ランタイム(.NET など)のインストールは不要です。
  2. 起動すると、枠なしの透過ウィンドウとしてスペクトラム演出が表示されます。
  3. 既定ではシステムの出力音(スピーカーに流れている音)を自動で取得します。
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設定・プリセット・ログは、実行ファイルの横ではなく Windows のユーザーデータ領域%APPDATA%\SONICJAHN)に保存されます。アンインストールしても他のアプリに影響しません。具体的な場所と開き方は §10 を参照してください。

3. 基本操作(右クリックメニュー)

ウィンドウ上で右クリックするとメニューが開きます。主な項目:

項目 内容
透明背景 / 黒背景 / クロマキー緑 背景モードの切り替え(OBS Studio連携で使い分けます)。
枠なし ウィンドウ枠の表示/非表示。
最前面 常に手前に表示。
クリック透過 クリックを背後のアプリに通す(演出だけ重ねたいとき)。
プリズム 演出(プリズム)の切り替え。
音声ソース 取得する音声の選択。
Language 表示言語の切り替え(メニューは英語固定)。
About バージョン・著作権・ライセンス表記の表示。
設定 選択中プリズムの詳細設定ウィンドウを開く。
終了 アプリを終了します。
⚠️

クリック透過にすると右クリックも背後に抜けます。元に戻すときは、画面右下などに表示されるトレイ(通知領域)アイコンをクリックしてください。トレイは右クリックと同じメニューを開く復帰導線です。

4. 音声ソースの選択

「音声ソース」から、解析する音を3種類から選べます:

  1. 出力(ループバック) — スピーカー/ヘッドホンに流れているシステム音をそのまま取得(既定)。配信全体の音に反応させたいとき。
  2. 入力(キャプチャ) — マイク・ライン入力・オーディオインターフェースの入力。マイクやライブ演奏に反応させたいとき。
  3. アプリ(個別キャプチャ) — 特定アプリの音だけを拾います。マイクの雑談や通知音を除外して、音楽プレイヤーや DJ ソフトの音だけに反応させたい配信向け。
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アプリ個別は仕組み上、対象アプリが無音/起動直後だと一瞬反応しないことがあります。SONICJAHN は自動的にリトライし、再接続します。

各カテゴリの先頭に「既定のデバイス」があり、OSの既定デバイス変更に追従します。デバイスの抜き差しや既定変更が起きても、アプリは停止せずに自動再接続します。

5. プリズム(演出)

SONICJAHN の演出単位を「プリズム」と呼びます。右クリックの「プリズム」メニューから切り替えます。v1 は少数精鋭の高品質プリズムを収録しています。

Prism 内容
Bar Standard 基準となる定番カラーバー。
LED セグメント状のレベルメーター。
Dots 帯域を粒のドットで表現。
Sunburst 放射状に広げる円形スペクトラム。
Teardrop 揺らぐドーナツと雫の粒子。
Agent 三重の破線リング+ピークで破片。
Danmaku 帯域別のワードが流れるコメント風。
Beam 地平線から手前へ飛ぶビーム。
Crystal 結晶クラスターと反応するプラズマ。
Liquid うねる水面のような液体。

6. 詳細設定(設定ウィンドウ)

右クリック →「設定」で、選択中プリズムの設定ウィンドウが開きます。スライダーやスイッチを動かすと、その場でライブ反映されます。

6.1 解析設定(どの音にどう反応するか)

  • バー数 — 周波数の分割数(バーの本数)。
  • dBレンジ(下限/上限) — 反応させる音量の範囲。
  • 感度 — 全体の反応の強さ。
  • アタック / リリース — 反応の立ち上がり/戻りの速さ(平滑化)。
  • ピークホールド — ピーク値を一瞬保持する表現の有無と減衰速度。

6.2 各プリズム固有設定(見た目の調整 & 3D回転)

プリズムごとに、色・形・密度・発光など固有の項目が並びます(例: 色モード、グロー、粒子の量、ビームの速度など)。

また各プリズムは 向き(X/Y/Z回転) を持ちます。設定ウィンドウの「X回転」「Y回転」「Z回転」スライダーで角度を調整でき、現在値が数値で表示されます。マウスでも直接操作でき、メインウィンドウ上で Shift を押しながら右ドラッグ すると、横の動きで Y(左右の振り)、縦の動きで X(上下の傾き)を直感的に回せます(Z=面内の回転はスライダーで調整します)。Shift を押さない通常の右クリックはメニューが開きます。さらに 2Dプリズムは Shift + 左ドラッグで位置を平行移動できます(Crystal は自前の3D制御のため対象外)。

6.3 保存 / 再読込 / リセット

  • 保存 — 現在設定をディスクに保存します。
  • 再読込 — 最後に保存した状態へ戻します。
  • リセット — 内蔵の既定値をその場で適用します(保存ファイルは消えないので、再読込で最後の保存に戻せます)。

7. OBS Studio 連携(真アルファ透過)

OBS Studio にきれいに重ねるには、ウィンドウキャプチャの「Windows 10 (1903以降)」方式を使い、背景モードを「透明背景」にします。これで背景が透過したまま演出だけを合成できます。

うまく透過しない環境では、フォールバックとして「黒背景 + ブレンド(加算/スクリーン)」または「クロマキー緑 + クロマキーフィルター」を利用できます。

  1. SONICJAHN を起動し、背景を「透明背景」に設定します。
  2. OBS Studio で「ウィンドウキャプチャ」を追加し、キャプチャ方法を「Windows 10 (1903以降)」に設定します。
  3. 必要に応じて「最前面」「クリック透過」をオンにして、配信画面の上に重ねます。

8. 言語の切り替え

右クリック →「Language」から表示言語を選べます(メニューは英語固定)。

初回起動時は Windows の表示言語に自動で合わせ、未対応の言語の場合は英語で表示します。選択した言語は次回以降も保持されます。

9. 困ったとき(トラブルシュート)

症状 対処
音に反応しない 「音声ソース」で正しいデバイス/アプリが選択されているか確認し、対象デバイスから音が出ているか確認してください。
アプリ個別で無音になる 対象アプリで音を鳴らすと自動でキャプチャを再開します。しばらく待っても駄目ならソースを選び直してください。
デバイスを変えたら止まった 抜き差しや既定変更時は自動再接続します。直らない場合は手動で音声ソースを選び直してください。
クリック透過で操作できなくなった 画面右下のトレイ(通知領域)にある SONICJAHN アイコンをクリックし、メニューから「クリック透過」をオフにしてください。
OBS Studio で背景が透過しない OBS Studioのキャプチャ方法が「Windows 10 (1903以降)」になっていることを確認してください。駄目なら黒背景+ブレンドまたはクロマキー緑+クロマキーで代替してください。

10. データの保存場所

SONICJAHN は、設定・プリズム(プリセット)・ログを 実行ファイルの横ではなく、Windows のあなたのユーザーデータ領域に保存します。アプリを移動・再インストールしても、他のアプリには影響しません。

保存される主なファイル:

  • 設定 settings.json — 背景モード・言語・選択中プリズムなど。
  • プリズム(プリセット) presets\<名前>.json — プリズムごとの調整内容。
  • ログ logs\ — 不具合のお問い合わせ時に役立つ動作記録。

保存先は次の場所です(ユーザー名 はあなたの Windows アカウント名に読み替えてください):

C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\SONICJAHN

これは %APPDATA%\SONICJAHN と同じ場所です。AppData は通常は隠しフォルダなので、エクスプローラーのアドレス欄に上のパス(または %APPDATA%\SONICJAHN)を貼り付けて開くのが簡単です。

もっと手軽に開くには: 右クリックメニュー(またはトレイアイコン)→「ログフォルダを開く」。開いた logs フォルダのひとつ上の階層が、設定とプリセットの入ったデータフォルダです。プリセットのバックアップや共有も、ここからファイルをコピーできます。